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財務チームが信頼できる予測の構築

財務・資金管理チームが最初に問うのは、可視性についてです。今日の資金はどこにあるのか?残高は?今週末までに入金される金額は?これらは出発点として正しい問いかけであり、Kyribaはそれに的確に答えるために設計されています。私たちは35億件を超えるトランザクションを処理し、数百もの金融機関とのバンクコネクティビティを実現しています。短期的な可視性への深い投資は、確かな成果として現れています。

過去数年にわたり取り組んできたのは、その次のレイヤーです。間接法と、予測を単に「報告する」のではなく「構築する」ために必要なモデリングロジックです。FP&Aは広大な領域であり、財務部門にとって一律の万能解があると言うつもりはありません。しかし、私たちは確かにその方向へ進んでいます。FP&Aの前提条件をキャッシュインパクトにどう転換するかを問うクライアントが増えており、それこそが流動性計画においてさらなる強化が求められている領域です。

ただ、流動性管理に特化して6年間携わってきた中で気づいたことがあります。短期的なキャッシュプロセスに優れたチームは、やがて同じ壁にぶつかります。数週間後に現れることもありますが、13週間の予測期間に入ると一層明確になります。データが変わります。情報源が変わります。確実性のレベルが変わります。そして多くの場合、それらすべてに対応するためのプロセスが追いついていないのです。

長期流動性予測が短期資金管理と異なる理由

予測期間が延びるほど、予測の性質は大きく変化します。銀行残高やトランザクション、確定キャッシュフローだけに頼ることはできません。ERPデータ、未処理請求書、会計仕訳、未処理注文、FP&A予算、支払条件、計画上の前提条件、ビジネスルールを扱うことになります。

同じ会社でも、予測はまったく異なるのです。

だからこそ私は、長期流動性予測を「レポーティング作業」ではなく「構築作業」と表現しています。財務部門は単に既存のデータを集約するだけではありません。チームは、数千に及ぶインプットに対して一貫したロジックを適用しながら、今後何が起こるかを示すモデルを構築しています。

機能

資金管理

Advanced Liquidity Planning

主な焦点

当日の資金ポジションと短期的な可視性

長期流動性予測と計画立案

時間軸

数日〜数週間

数ヶ月〜24ヶ月

主なインプット

銀行残高、トランザクション、短期CF

ERPデータ、請求書、未処理注文、予算、前提条件

中核的価値

可視性とコントロール

予測構築、シナリオ分析、バージョン管理、意思決定支援

AI対応

AI活用に向けたデータ連携の基盤を整備

AI予測のためのガバナンスの利いたロジックと計画構造を提供

Excelベースの流動性予測が大規模になると限界を迎える理由

「Excelはスケールしない」という言葉は言いやすいですが、それだけでは意味がありません。具体的に説明します。

直接法を例に取りましょう。ERPには請求書があります。それらの請求書から、予想される入金と支払いを導き出せます。一見、管理可能に思えます。しかし、税務処理が加わります。ヨーロッパではVATが発生し、請求金額から別途抽出・計算し、適切なタイミングで配置しなければなりません。米国では独自のタイミングロジックを持つ売上税を扱います。税のキャッシュフローは請求書と同じ日には発生しません。異なる金額が、異なる時点に配置されるのです。

さらに買掛金(AP)側が加わります。請求書の支払期日はわかっているかもしれませんが、実際にいつ支払うかはコントロール下にあります。毎月15日にベンダーへの一括支払いを実施する会社であれば、実際のキャッシュアウトフローは、その期間内に支払期日が到来するすべての請求書を集計し、その合計を支払実行日にシフトさせた結果です。これは単なる数式ではありません。順序立てた計算処理です。

十分なシートと専門知識があれば、Excelで回避策を取ることは可能です。財務チームが実際にそうしていると聞いたことがあり、信じています。しかし、あるトレジャラーはこう率直に述べました。「今後3〜5年、膨大な業務が控えていますが、Excelでは継続できません。」いかに腕利きの担当者でも、特に大量のデータを扱う場合、またモデルが担当者一人の頭の中にある場合、すべてを一貫してモデル化することはできません。

そこで必要なのは、スプレッドシートではなく計算エンジンです。

Advanced Liquidity Planningが実現すること

Advanced Liquidity Planningを設計する際、目標はより優れたレポーティングビューを構築することではありませんでした。財務部門には、数値を確認できる場所がすでに十分あります。

私が社内で使う言葉は「ワークスペース」です。ワークスペースとは、何かを作り上げる場所です。流動性計画は、財務部門が予測を構築するための機能を備えたワークスペースになります。ルールを定義し、ビジネスロジックを適用し、請求書、未処理注文、予算、ビジネスカレンダーを取り込む。そして構築された計画を、チームがすでに信頼し日々活用している資金管理のビューに戻す。

このフレームワークは重要です。ツールの目的が変わるからです。より多くのデータを見るためのものではありません。すでに手元にあるデータから、有用なものを構築するためのツールなのです。

Unified Worksheetが短期資金管理と長期流動性計画をつなぐ方法

リアルタイムの資金管理と構築された長期計画の接続点は、特に導入時の顧客との対話で絶えず話題になりました。「どうつなげるのか?」「資金管理でやっていることと、流動性計画で構築していることをどう接続するのか?」という問いが繰り返し寄せられました。

Unified Worksheetがその答えです。私たちは一本の線を引きます。一方には、最新の残高、確定トランザクション、短期キャッシュフローからなるローリング予測の世界があります。もう一方には、予算、前提条件、ルール、モデルから構築されたバージョンベースの計画の世界があります。

Unified Worksheetは、カットオフ日を起点として両者を統合し、今日から12ヶ月以上先まで一元的なビューを生み出します。日次の資金ポジションレポート、別途作成した予測ファイル、予算エクスポートを組み合わせて「流動性ビュー」と呼ぶのではなく、CFOに提示できる単一のワークスペースとストーリーが実現します。

モデリングが長期流動性予測を支える仕組み

Unified Worksheetが短期資金管理と長期流動性計画を接続した後、長期的な見通しを支えるのがモデリングです。13週間の予測であれば、APと請求書データを予想キャッシュフローに変換し、支払条件、税務タイミング、支払実行サイクル、営業日ルールを適用することを意味します。

12ヶ月の予測であれば、P&L予算にタイミングの前提条件、季節性、ビジネスロジックを適用して流動性フローに変換することを意味します。また、計画が専用のFP&Aプラットフォームで始まる場合、KyribaはそのプランをAdvanced Liquidity Planningに接続できます。財務部門が別の場所で再構築する必要はありません。いずれの場合も、目標は同じです。ビジネスデータと前提条件を、財務部門がガバナンスし、説明可能で、信頼できる予測へと転換することです。

AIを活用した予測に強固なデータ基盤が先に必要な理由

KyribaLiveにてAgentic AIソリューションを発表しましたが、今後の展開に大いに期待しています。流動性計画においてAIはすでに実用的な変革をもたらしています。過去のキャッシュフローと流動性データを活用して予測フローの生成を支援しながら、整備されたデータソースと計画構造に予測を固定します。

しかし、あえて率直に申し上げます。AIは、構造の乏しい予測プロセスを救うことはできません。前提条件が不明確で、ルールがスプレッドシートに埋もれていて、バージョン履歴もガバナンスもない状態では、AIは混乱を修正するのではなく加速させるだけです。

あるトレジャラーは、その理想をこう的確に表現しました。「予測担当者がレビュアーとなり、AIが実際に予測を行うエンジンになってほしい。」これがまさに目指す方向です。しかしそのためには、まず基盤を確固たるものにする必要があります。Advanced Liquidity Planningがその基盤を構築します。AIによる予測はその上に構築されます。これが正しい順序です。

より良い流動性意思決定のための強固な基盤

私にとって、Advanced Liquidity Planningはひとつのシンプルなアイデアに行き着きます。財務部門は予測を組み上げる時間を減らし、活用する時間を増やすべきだということです。データ、ルール、前提条件、バージョンが連携されていれば、予測はより説明しやすく、より信頼しやすくなります。それが、ビジネスが次の問いを投げかけたときに、財務部門がより自信を持って答えられる力となります。

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Written By

Vincent Donnat

Product Director

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